ガンマ線バースト(1) [ニュース拾い読み]
数日前の読売新聞の2面に、ガンマ線バーストの生成メカニズムを裏付ける
初の観測に成功したと金沢大学などの研究チームから発表されたとありました。
子供のころ、天文学に関心があり、天体望遠鏡も持っていて、「天文ガイド」と
「天文と気象」を購読し、年末には「天文年間」を買って、翌年の天体ショーに
思いをはせていた身としては、聞き捨てならない話題です。
ちょっと調べてみました。(^^)
超新星爆発の際に、発せられるガンマ線の放射のことを指します。
ガンマ線が、その名の通り、バーストするかのように放出されるので、
この名前がついたようです。
まず、ガンマ線バーストの前提となる、超新星(スーパーノヴァ)などについて。
簡単に言うと、恒星の一生の最後に、自身が自らの重力に耐え切れなくなり、
熱エネルギー源の水素が、星の中心核に凝縮され、中心核の鉄同位体に、
高エネルギーを供給し続けます。
鉄同位体は、原子核がもっとも安定した元素のため、核融合が起こりません
ので、高エネルギーが臨界点を超えると、鉄同位体が周りの物質のガンマ線を
吸収しはじめ、その周辺は中性子とヘリウムに分解され、「光崩壊」と言われる
現象が起こります。
その後に、恒星はその終焉を爆発という形で迎えるわけです。
(自分で、書いてても難しい・・・^^;)
その爆発が終わった後に、元の大きさにより、太陽の8倍から10倍程度の恒星が
中性子星になり、それより大きな質量の恒星が、ブラックホールになると言われて
います。
そして、その中でも、特に質量が大きい恒星(太陽の40倍以上)の爆発を
極超新星(ハイパーノヴァ)といい、この星の末路もブラックホールになる訳です。
では、わが太陽は終焉を迎えたらどうなるかというと、ガンマ線の放出などは起こらず、
白色矮星という、星に生まれ変わります。白色矮星は中性子星やブラックホール
ほどの強力な重力場を持ちませんが、普通の恒星に比べれば、それなりに、強い
引力を持ちます。
白色矮星自体は、自らの内部エネルギーによって輝くことはありませんが、連星の
場合、その引力により、もう一方の星からエネルギーを搾取して、輝く場合もある
そうです。
実際のガンマ線放出については、また、次の機会に。
以上、珍しくアカデミックな『やまだ』でした(^^ゞ
なんとも懐かしい言葉、スーパーノヴァ。
私も子供の頃、天文が好きで少し勉強しました。
今では、全く知識が残っていませんが^^;
天文って気が遠くなるほどの時間と空間の話なので、気が落ち着くというか、小さなことを気にしなくなるというか。
癒されるし、知的な興奮もありますよね。
by ゆう (2011-09-25 23:19)
奇遇ですね~、ゆうさん、天文少女だったんですね♪
これは、ちょっと嬉しい偶然です(^^)
そう、ただ眺めてるだけでも、癒されますし、掘り下げれば、
物理学はもちろんの事、ギリシャ神話なんぞも、でてきて
実に、楽しいですね。
暇ができたら、天体望遠鏡で天体観測でもしたいと思ってます。
by やまだ (2011-09-26 00:16)